【心理学検定】「古典的条件付け」とは?お昼のチャイムでおなかが鳴るしくみ【10歳でもわかるやさしいキーワード解説】

心理学検定 古典的条件付け キーワード解説

「お昼のチャイムが鳴ると、なぜかおなかが鳴っちゃう…!」

そんなふうに、何かを感じたとたんに体が勝手に反応することってないかな?

実はそれ、ただの“クセ”じゃなくて、ちゃんとした心理学のしくみなんだよ。


この記事では、「古典的条件づけって何?」という疑問をやさしい言葉と図解で、どこよりもわかりやすく説明していくよ。

小学生にも伝わるやさしさで、心理学の世界の入り口をいっしょにのぞいてみよう!

こころちゃん
こころちゃん

世界一やさしく説明するよ!

🔍 この記事のポイント


  • 古典的条件づけとは、
     「なんどもセットで起こること」に、体や心が自然と反応しちゃうしくみ!
  • たとえば:
     お昼のチャイム → おなかが鳴る!
     = チャイムと「給食タイム」がくり返しセットになって、音を聞くだけで体が反応するようになっちゃった!
  • 有名な例は、パブロフの犬の実験🐶🔔

まずはカンタンに!「古典的条件付け」とは?

「古典的条件づけ」っていうのは、
“何度もセットで起こること”に、体や心が自然と反応しちゃう現象のこと。


たとえば――
🍛「お昼のチャイムが鳴ると、おなかが鳴っちゃった…!」
そんな経験、ない?

これって「お昼のチャイム」と「給食を食べた記憶」が、
何度もセットで経験されたことで、
「音=食事!」って、脳が勝手に結びつけちゃってるんだよ。


それが「古典的条件づけ」!
人の心と体が、経験から“反応のクセ”を覚えるしくみなんだね。

もっとくわしく!「古典的条件付け」とは?

「古典的条件づけ」は、“もともと何の意味もなかったもの”が、
くり返しの経験によって“体が勝手に反応するもの”に変わる
という現象だよ。


🐶 パブロフの犬ってなに?

有名な例が、ロシアの学者・パブロフの犬の実験

  1. もともと、犬は「エサ」を見るとよだれが出る(自然な反応)
  2. そこに「ベルの音」を何度もセットで鳴らす
  3. やがて犬は、エサがなくてもベルを聞くだけでよだれを出すようになった!

💡 どういうこと?

  • 最初は ベル=何も意味がなかった音
  • それが、何度も「エサ」とセットになったことで、
     ベルが鳴る=エサが来る!」と“体が覚えて”しまったってこと!

これはつまり、
「意味がなかったもの」に、“経験”を通して意味が生まれるってこと。

たとえば私たちの日常でも、

  • チャイムの音(条件刺激)
  • 給食の時間(無条件刺激)
  • おなかが鳴る(無条件反応)

という経験が重なることで…

  • チャイムの音だけでおなかが鳴る(条件反応)ようになる!

こころちゃん
こころちゃん

音でおなかが鳴る、チャイムで緊張する、梅干しを見たらツバが出る…
そういった「心と体のクセ」は、全部このしくみでできてるんだね!

もう少し詳しく説明すると…

心理学では、こういった「反応のつながり」を、ちゃんと名前をつけて整理してるんだ。

📘 専門用語にするとこうなるよ:

名前何を意味するか
無条件刺激(むじょうけんしげき)自然と反応しちゃうもの(例:エサ)
無条件反応(むじょうけんはんのう)自然と出る反応(例:よだれ)
条件刺激(じょうけんしげき)最初は何の意味もなかったけど、あとで意味をもつようになったもの(例:ベル)
条件反応(じょうけんはんのう)条件刺激に対して出るようになった反応(例:ベルでよだれ)

たとえば:

  • 「お昼のチャイムの音」=条件刺激
  • 「おなかが鳴る」=条件反応

というふうに、本当は関係なかったはずの“におい”が、反応を引き出すようになるってこと!


この“関係なかったはずのもの”が、
いつのまにか「これが来たらアレだ!」って、体が勝手に覚えちゃうのが古典的条件づけ。

これって、ただのクセじゃなくて、
脳が効率よく世界を予測するためのしくみなんだよ!

こころちゃん
こころちゃん

心理学検定では「無条件反応」「条件反応

というキーワードも狙われるよ!要チェック!

じゃあ反対の言葉は?

「古典的条件づけ」は、“経験をくり返すことで反応が生まれる”しくみだったね。

じゃあその反対のしくみって、あるのかな?


あるよ!それが「オペラント条件づけ」

  • 古典的条件づけ:自然に出てくる反応(よだれ・ドキドキ など)
  • オペラント条件づけ:自分の行動と“ごほうび・罰”がセットになることで、
     行動そのものが変わっていくしくみ!

🐭 たとえば…

ネズミがレバーを押すとエサが出てくる実験では、

  • 最初はたまたま押したレバー
  • → エサが出た!
  • → だんだん「押す回数」が増えていく!

こうやって、「自分の行動」と「結果」をつなげて学習していくのが、オペラント条件づけなんだ。


比較表古典的条件づけオペラント条件づけ
何が変わる?体の反応自分の行動
きっかけくり返しの経験ごほうび or 罰
ベルでよだれボタンを押すとエサが出る
発見した人パブロフソーンダイク
こころちゃん
こころちゃん

心理学検定では「パブロフ」「ソーンダイク

という人名も狙われるよ!要チェック!

まとめ:「古典的条件づけ」は心と体がむすびつく仕組み

今回は「古典的条件づけ」について学んだよ!


🔍 ポイントをおさらいすると…

  • 古典的条件づけは、「なんどもセットで起こること」によって、
     自然な反応が結びついてしまうしくみ
  • 例:「チャイムの音=おなかが鳴る」「梅干しを見る=すっぱくてツバが出る」など
  • 有名なのは「パブロフの犬の実験」だよ!
  • 反対のしくみは「オペラント条件づけ」=行動とごほうびの関係から学ぶ!

こころちゃん
こころちゃん

「反応」って、ただのクセじゃなくて、
経験がつくる“こころと体の反応パターン”なんだね。

次回からも、心理学のキーワードを世界一やさしく解説していくよ!お楽しみに。

3択クイズで復習

Q. 「古典的条件づけ」の例として正しいのはどれ?

  • ボタンを押すとエサが出るから、ネズミがボタンを押すようになる
  • お昼のチャイムが鳴ると、おなかが鳴る
  • 宿題を出したら、先生にほめられてやる気が出た!

正解!

不正解...

正解はお昼のチャイムが鳴ると、おなかが鳴るです。

「古典的条件づけ」は、無条件で反応しちゃうものだったね!

問題に戻る

こころちゃん
こころちゃん

どう?正解したかな?

次回のクイズもお楽しみに!

📖参考文献・出典

・実務教育出版(2023)『心理学検定 一問一答問題集[A領域編]』
 https://books.jitsumu.co.jp/book/b213885.html

・実務教育出版(2022)『心理学検定 基本キーワード[改訂版]』
 https://books.jitsumu.co.jp/book/b194278.html

・有斐閣(2021)『心理学』
 https://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/4641053693

・「心理学用語の学習」『古典的条件づけ』
 https://psychologist.x0.com/terms/111.html

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