「お昼のチャイムが鳴ると、なぜかおなかが鳴っちゃう…!」
そんなふうに、何かを感じたとたんに体が勝手に反応することってないかな?
実はそれ、ただの“クセ”じゃなくて、ちゃんとした心理学のしくみなんだよ。
この記事では、「古典的条件づけって何?」という疑問をやさしい言葉と図解で、どこよりもわかりやすく説明していくよ。
小学生にも伝わるやさしさで、心理学の世界の入り口をいっしょにのぞいてみよう!

世界一やさしく説明するよ!
🔍 この記事のポイント
- 古典的条件づけとは、
「なんどもセットで起こること」に、体や心が自然と反応しちゃうしくみ! - たとえば:
お昼のチャイム → おなかが鳴る!
= チャイムと「給食タイム」がくり返しセットになって、音を聞くだけで体が反応するようになっちゃった! - 有名な例は、パブロフの犬の実験🐶🔔
まずはカンタンに!「古典的条件付け」とは?

「古典的条件づけ」っていうのは、
“何度もセットで起こること”に、体や心が自然と反応しちゃう現象のこと。
たとえば――
🍛「お昼のチャイムが鳴ると、おなかが鳴っちゃった…!」
そんな経験、ない?
これって「お昼のチャイム」と「給食を食べた記憶」が、
何度もセットで経験されたことで、
「音=食事!」って、脳が勝手に結びつけちゃってるんだよ。
それが「古典的条件づけ」!
人の心と体が、経験から“反応のクセ”を覚えるしくみなんだね。
もっとくわしく!「古典的条件付け」とは?

「古典的条件づけ」は、“もともと何の意味もなかったもの”が、
くり返しの経験によって“体が勝手に反応するもの”に変わるという現象だよ。
🐶 パブロフの犬ってなに?
有名な例が、ロシアの学者・パブロフの犬の実験。
- もともと、犬は「エサ」を見るとよだれが出る(自然な反応)
- そこに「ベルの音」を何度もセットで鳴らす
- やがて犬は、エサがなくてもベルを聞くだけでよだれを出すようになった!
💡 どういうこと?
- 最初は ベル=何も意味がなかった音
- それが、何度も「エサ」とセットになったことで、
「ベルが鳴る=エサが来る!」と“体が覚えて”しまったってこと!
これはつまり、
「意味がなかったもの」に、“経験”を通して意味が生まれるってこと。
たとえば私たちの日常でも、
- チャイムの音(条件刺激)
- → 給食の時間(無条件刺激)
- → おなかが鳴る(無条件反応)
という経験が重なることで…
- チャイムの音だけでおなかが鳴る(条件反応)ようになる!

音でおなかが鳴る、チャイムで緊張する、梅干しを見たらツバが出る…
そういった「心と体のクセ」は、全部このしくみでできてるんだね!
もう少し詳しく説明すると…
心理学では、こういった「反応のつながり」を、ちゃんと名前をつけて整理してるんだ。
📘 専門用語にするとこうなるよ:
名前 | 何を意味するか |
---|---|
無条件刺激(むじょうけんしげき) | 自然と反応しちゃうもの(例:エサ) |
無条件反応(むじょうけんはんのう) | 自然と出る反応(例:よだれ) |
条件刺激(じょうけんしげき) | 最初は何の意味もなかったけど、あとで意味をもつようになったもの(例:ベル) |
条件反応(じょうけんはんのう) | 条件刺激に対して出るようになった反応(例:ベルでよだれ) |
たとえば:
- 「お昼のチャイムの音」=条件刺激
- 「おなかが鳴る」=条件反応
というふうに、本当は関係なかったはずの“におい”が、反応を引き出すようになるってこと!
この“関係なかったはずのもの”が、
いつのまにか「これが来たらアレだ!」って、体が勝手に覚えちゃうのが古典的条件づけ。
これって、ただのクセじゃなくて、
脳が効率よく世界を予測するためのしくみなんだよ!

心理学検定では「無条件反応」「条件反応」
というキーワードも狙われるよ!要チェック!
じゃあ反対の言葉は?
「古典的条件づけ」は、“経験をくり返すことで反応が生まれる”しくみだったね。
じゃあその反対のしくみって、あるのかな?
あるよ!それが「オペラント条件づけ」
- 古典的条件づけ:自然に出てくる反応(よだれ・ドキドキ など)
- オペラント条件づけ:自分の行動と“ごほうび・罰”がセットになることで、
行動そのものが変わっていくしくみ!
🐭 たとえば…
ネズミがレバーを押すとエサが出てくる実験では、
- 最初はたまたま押したレバー
- → エサが出た!
- → だんだん「押す回数」が増えていく!
こうやって、「自分の行動」と「結果」をつなげて学習していくのが、オペラント条件づけなんだ。

比較表 | 古典的条件づけ | オペラント条件づけ |
---|---|---|
何が変わる? | 体の反応 | 自分の行動 |
きっかけ | くり返しの経験 | ごほうび or 罰 |
例 | ベルでよだれ | ボタンを押すとエサが出る |
発見した人 | パブロフ | ソーンダイク |

心理学検定では「パブロフ」「ソーンダイク」
という人名も狙われるよ!要チェック!
まとめ:「古典的条件づけ」は心と体がむすびつく仕組み
今回は「古典的条件づけ」について学んだよ!
🔍 ポイントをおさらいすると…
- 古典的条件づけは、「なんどもセットで起こること」によって、
自然な反応が結びついてしまうしくみ! - 例:「チャイムの音=おなかが鳴る」「梅干しを見る=すっぱくてツバが出る」など
- 有名なのは「パブロフの犬の実験」だよ!
- 反対のしくみは「オペラント条件づけ」=行動とごほうびの関係から学ぶ!

「反応」って、ただのクセじゃなくて、
経験がつくる“こころと体の反応パターン”なんだね。
次回からも、心理学のキーワードを世界一やさしく解説していくよ!お楽しみに。
3択クイズで復習
Q. 「古典的条件づけ」の例として正しいのはどれ?
- ボタンを押すとエサが出るから、ネズミがボタンを押すようになる
- お昼のチャイムが鳴ると、おなかが鳴る
- 宿題を出したら、先生にほめられてやる気が出た!
正解!
不正解...
正解はお昼のチャイムが鳴ると、おなかが鳴るです。
「古典的条件づけ」は、無条件で反応しちゃうものだったね!
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どう?正解したかな?
次回のクイズもお楽しみに!
📖参考文献・出典
・実務教育出版(2023)『心理学検定 一問一答問題集[A領域編]』
https://books.jitsumu.co.jp/book/b213885.html
・実務教育出版(2022)『心理学検定 基本キーワード[改訂版]』
https://books.jitsumu.co.jp/book/b194278.html
・有斐閣(2021)『心理学』
https://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/4641053693
・「心理学用語の学習」『古典的条件づけ』
https://psychologist.x0.com/terms/111.html
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